女性のエンパワーメントとジェンダー平等の実現

社会のあらゆる領域への女性の参加は、女性自身だけでなく、すべての人々に大きな恒久的変化をもたらす上で欠かせません。女性と女児は、貧困層の中で不当に大きな割合を占めており、飢餓や暴力のほか、災害や気候変動の打撃を受ける可能性が高くなっています。また、男性に比べて法的な権利や基本的な生活サービスを受けられないことも多くあります。

UNDPには、ジェンダーの平等を活動のあらゆる側面に取り入れる能力と責任があります。ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントは、ジェンダーに基づく暴力に終止符を打ち、女性の農民とともに気候変動に対処し、ビジネスと政治の世界で女性のリーダーシップを前進させるなど、各国とと連携しながら私たちが行っているあらゆる活動に適用される基本理念となっています。

ジェンダーの平等の実現

20万年の遅れ

女性と女児の虐待にまつわる沈黙は、ついに破られつつありますが、ガラスの天井はまだ残っています。ジェンダーの平等を求める闘いは今、偏見や先入観の話に発展しています。2019年度人間開発報告書のジェンダーに関する社会的規範指数によると、77か国で調査を受けた男女の50%は、女性よりも男性のほうが政治指導者に向いていると回答しています。男性のほうが企業幹部に適しているという回答も、40%を超えています。これは単なるジェンダー格差ではなく、力の格差です。